虫歯は徐々に進行する疾患で、その段階ごとに異なる症状を示します。早期に気付き、適切な治療を受けることで、重篤な状態を回避することができます。

初期症状：
・白斑: 歯の表面に白い模様や斑点が現れることがあります。これは、歯のエナメル質が僅かに溶解した結果です。

・微細な窪み: 歯表面に小さな凹みやヒビが見られる場合があります。この段階ではまだ痛みは感じにくいことが多いです。

・敏感性の増加: 特定の食物や冷たい水に歯が反応することが増える場合、虫歯の初期症状である可能性が高まります。

進行段階：
エナメル質の侵食: 白斑や微細な窪みが次第に拡大し、黄褐色や黒ずみが見られるようになります。この段階での痛みはまだ軽微であることが多いです。

象牙質の侵食: 虫歯が深く進行すると、歯の中心部に近づき、象牙質が侵されます。この段階では、食事の際や冷たいものを摂取したときに痛みを感じることが増えます。

歯髄の炎症: 虫歯がさらに進行し、歯の中心部、歯髄に到達すると、激しい痛みや腫れを伴うことがあります。この段階では緊急の治療が必要となります。

歯根の感染: 最も進行した段階では、歯根の部分にも感染が広がり、周囲の骨や組織に影響を及ぼす恐れがあります。

虫歯は初期症状から進行段階までの過程で、多くの症状が現れます。初期のうちに症状を正しく認識し、適切な治療を受けることで、大きなトラブルを避けることができます。定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持しましょう。